#1 コミック版メダロット2
ゲームが原作として、アニメとは別に「メダロット」という作品の裏の部分を掘り下げたのがコミック版メダロットです。
といいながら、序盤(1〜3巻)はまさに少年漫画の王道といった展開。後のメダロット3&4に続いていく話は4巻から始まりました。
このメダロット2では主に「機械の心」について語られていました。最近多いですよね。そのテの発明、そのテの話題。介護ロボットに人間の感情を理解させるという、まさに「知能」と呼べるものを持たせる研究というのも以前目にしたことがあります。
はてさて、それは正しいことなのか否か。ある意味この問題はクローンよりも重要なことかもしれません。私自身、「心を持つ(感情を理解し実行する)=生命体の証」と考えている節がありますので、余計にそう思っているだけかもしれませんが。
メダロットは機械です。メダルというデータ集積体は人間の感情を理解し、それを実行に移す。時にその感情はスペック以上の力を生み出す。まさに人間の「心」や「魂」です。ですが、それは人が生み出した機械に与えていいものなのでしょうか。
日本人は「物に魂が宿る」という考え方をする人が多いですから、それほど疑問に思う人は少ないかもしれません。私も「物に魂が宿る」という考え方には賛成ですし。
が、それを人間が与えていいものなの?
機械に心が宿るということは、いずれその心が成長し、人間に近くなっていくことのように考えられます。
そうなったとき、人間は彼らを脅威に感じずにいられるでしょうか?
人間より丈夫な体を持ち、人間より賢い頭を持つ、人間が作り出した機械。人間の歴史を繰り返すように、彼らが自由を求めたら?
正直、恐ろしいことですよね。妄想の域ですけど。
メダロット2では、最後に悪モンの科学者・ヘベレケ博士が
「心を信じることは正しさの証明にはならない」
「機械はただの機械である方が幸せかもしれない」
という言葉を残して終わります。もはやコミックボンボンの漫画じゃないです(笑)
さて、この日記を最後まで読んでくれた物好きな方はどう思われましたか? 結論はまだでなくとも、考えておくことは必要だと思います。
私は、結論は出せませんでした。
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